名栗川で小物釣り オクラ君とピストン釣りに挑戦です
猛暑です。
暑い日は川遊びに限ります。
とは言え、いつものモツゴ川では避暑にも何にもなりゃしないので、泳いで遊べる川を目指したのでした。
目指したのは飯能市内を流れる名栗川です。
きれいな流れで、浅瀬と深みがバランスよくあって、子供も大人も水に浸かって楽しめます。
箱メガネを使うと、魚が泳いでいるのを見ることができます。
昨年、ここに川遊びに来た時には、ガサガサでドジョウがたくさん獲れました。その時持ち帰ったドジョウは、我が家の水槽で今日も元気に底砂をつついています。
そんな名栗川で、オクラ君と一緒に「ピストン釣り」に挑戦しました。
HONDAさんとこのサイトで、この釣り方が詳しく解説されていますが、実に手軽な釣りです。
まず、竿は五尺から七尺くらいがちょうど良さそうです。
で、道糸と袖鈎3号くらいを結んだら仕掛けは完成です。
オモリもウキも使いません。現地でちゃちゃっと結んだら、それでもう釣りができます。
川の中で石をひっくり返すと川虫がいっぱいくっついているので、そいつを鈎にチョン掛けします。
じゃぶじゃぶと川に入って、流れに背を向けて立ちます。そのまま、流れに沿って竿先を水に沈めたら、あとは歩く時みたいに腕を前後に動かすだけです。
しばらくすると、プルプルっとした感触があるので、竿を立てると魚が釣れています。
正直、僕もオクラ君も
「本当にこんなので釣れるのかね」
と半信半疑でした。
しかし。
始めて10分ほどで、竿を握る手に水流とは違う感触があって、試しに竿を立てたらウグイが掛かっていました。
マジか!
こんなに簡単に釣れちゃうのか!
喜び勇んでオクラ君に見せびらかす僕。
何となくアタリがどんなものかもわかったところで、再び同じポイントに餌を流して腕をプラプラ降ります。
すると。
またプルッとした感じがあって、ウグイが釣れました。
こ、これは楽しい。
流れに足を浸して、涼しいな〜何て惚けながら腕をぶらぶらさせていると魚が釣れるなんて。
池で暑さに耐えながらジーッとウキを見つめるのに比べたら、天国のような釣りです。
この釣りの難点とすれば、中腰の姿勢をキープするので腰にくるあたりでしょうか。
オクラ君はどうだろう、釣れているかな、と様子を見ると、見事にこの難点を克服し、川床に座り込んで釣りをしているのでした。
冷え性の人にはツライかもしれないですね。
川から上半身だけが見えているオクラ君が、時折立ち上がるとそこにはピチピチとした魚がかかっているのでした。
オクラ君はこんなに綺麗なオスを釣り上げました。僕が釣ったことにしてしまおうかとも思いましたが、誰に見栄を張るつもりなのかと自問して、ここは正直になろうと思った次第です。
くそー、こんなの釣れたら引きも楽しかったろうなあ。
さて、僕はこの釣りをするにあたって、試してみたいことがありました。
以前に中古で格安で手に入れた鮎毛鉤です。
こいつを使ってもいけちゃうんじゃないかと。
幸い、川虫での釣果は大変に満足のいくものでしたから、鈎をこちらに交換してみました。
釣り方は全く一緒です。
すると、またしてもプルッときました。
釣れる!毛鉤でも釣れる!
これはとても嬉しい発見でした。
試してみたことが上手くいく、というのはとても楽しい瞬間です。
僕は嬉々として
「毛鉤でもいけるぞ!」
とオクラ君に報告し、毛鉤への交換を勧めました。するとオクラ君は
「ここで手に入るもので、ここにいるやつを釣る、というのが醍醐味だ」
と、餌釣りにこだわり交換を渋るのでした。
なるほど。目からウロコです。きっとこういう心意気の差が、あの立派なオスを釣り上げるに至ったのでしょう。
しかし僕は稀代のモノグサ人間。
一度知ってしまったこの楽さを手放すことができませんでした。
その後、ハリス切れをきっかけにオクラ君も毛鉤を使い、それでも餌釣りに遜色のないくらい釣っていましたが、僕の方はパッタリと釣れなくなってしまいました。
釣れてもバラしてしまったりとかね。
うーん、やっぱり心意気の差、なのかなあ。
夕方近くになると、アタリがさっぱりなくなってしまいました。泳いでいるところは見えるんですけどね。見えちゃってるのがダメだったのかな。
そういえば今回は、初めて釣券ってやつを購入しました。
雑魚釣りなので400円也の日券です。
売店のおじさんは「まあ(確認しには)来ないと思うけどねぇ」と言っていましたが、大手を振りたかったので。
それにしても、本当に楽しい釣りでした。ピストン釣り。
この夏、川遊びに行くならダイソーの竿と、あとはハリス付きの釣鈎を買って行けば300円で楽しめちゃいます。道糸を買ってもプラス400円です。
ああ、泳げる川に行きたい!
釣竿持って。
本日の遊び道具
延べ竿 五尺、六尺
道糸1.5号
袖鈎3号
鮎毛鉤(なんだか風流な名前のやつ)
川虫いろいろ。