水元公園で小物釣り 新たなる弟子の獲得なるか
娘の同級生の家族とバーベキューをすることになりました。
娘の同級生には弟くんがいて、彼は釣りをしてみたいのだ、ということでした。
そこで、バーベキューと釣りを同時に楽しめる場所として、葛飾区にある水元公園に白羽の矢を立てました。
水元公園の中には「いそうな水路」が流れていて、僕も何度かこの水路で竿を出したことがあります。
ある時などは、2リットルのペットボトルで作ったビンドウを入れてみたらば、佃煮が作れるんじゃないかっていうくらいモツゴが獲れたこともあります。
弟くんには初めての釣りなので、なんとしてでもオデコは避けたい僕としては、水元公園は良いチョイスだと思いました。
さて、「いそうな水路」ではありますが、仕掛けのチョイスをしくじっては釣れるものも釣れません。
この時期、相手はおそらく小さなモツゴになると思い、ナカジマの「雑魚ウキ」に、以前セリアで買ったフナ釣りの仕掛けに付いていた目印を並べて、「連動シモリ仕掛けのちょっと大きい版」のオカル仕掛けを拵えました。
タナゴの仕掛けよりも目印は大きくなるのでよく見えますし、モツゴは当たりが大きいのでそこまで繊細な仕掛けはいらないかな、と目論みました。
鈎は、僕のお気に入りのタナゴ鈎で三腰を使います。
きっとこれなら釣れるはず。
さて、そして迎えた当日。
バーベキュー場の近くに、うまい具合にハスの葉が浮いたポイントを見つけました。
水面近くには多分カダヤシと思われる小魚が群れています。
弟くんにセッティングした竿を渡して、まずは僕が、様子見に少し大きめにグルテンを付けて鈎を沈めてみます。
するとすぐに目印が横に流れました。
放っておくと右に左に目印がヒュンヒュン動きます。
どうやら元気な小物がたくさんいるみたいです。
弟くんの浮き下を調整してあげて、何度か餌を打ちますがそのたびに餌取りに遭います。
けれども案外すぐに、竿を立てた鈎先に小さなモツゴが掛かりました。
弟くんよりもパパさんのテンションが上がります。
嬉しそうに記念撮影をしている風景を見て、そういえば娘に釣りをしてみたいと言われて、初めて来たのも水元公園だったなあ、なんて思い出してみたりします。
僕もモロコを釣ったところでお昼に呼ばれました。
バーベキューを楽しんだあとは、娘の同級生も釣りに参加しました。
すると現金なもので、今やすっかり釣りに興味を無くした娘も、僕から竿を取り上げて一緒に竿を並べます。
そりゃそうか。
自分の親父とするよりも、友達とする方が楽しいよね。
同級生の女の子は忍耐強いのか、度重なる餌取りにもめげずに合わせのタイミングを工夫したりしています。
当初の目論見では弟くんを第二の弟子扱いするつもりでしたが、こりゃお姉ちゃんの方が筋が良いかもしれんぞ、なんて見ていたらモツゴが掛かりました。
で。
お姉ちゃんは「釣りは楽しいけど魚はキモい」系の女子でした。
なんと言っても触れません。あ、こりゃ弟子無理だ。
記念撮影をしたいパパと、自分に魚を近づけたくないお姉ちゃん。
そのせめぎ合いの一進一退っぷりはなかなか見応えがありました。
そうこうしているうちに、娘の鈎にもモツゴが掛かりました。
鈎から魚を外してやろうとしたら、
「自分でできるし」
と言ってヒョイっと外してバケツに放っていました。
そうだった。
この子は釣りこそあまりやらないけど、今やすっかり川ガキだったんだ。
同級生からは「よく触れるねぇ〜」なんて言われてたけど、ちょっと得意そうでした。
さて、魚はキモいけれど、それでも釣りは楽しい様子のお姉ちゃんです。
しばらく釣りを続けていたらついにやりました。
鮒っこです。
正直なところ、これは大変羨ましい事態です。
あわよくば小鮒祭りを期待していたけれど、釣れるのはモツゴやモロコばかりだったので、小鮒は諦めていたというのに…。
これは結構な手応えがあったんじゃないかと思いますよ。
四苦八苦しながらも、終わってみたらそれなりの釣果でした。
同級生の子も弟くんも、今まであまりこうした野遊びをしたことが無かったとのこと。
これがきっかけになって釣り好きになってくれたら嬉しいですね。
次の夏には川遊びに誘ってみようかな。
めっちゃ釣れるんだよなぁ、ピストン釣り。
【本日の遊び道具】
竿 : 延べ竿六尺
道糸: 0.8号
浮き: ナカジマ雑魚ウキ
鈎 : タナゴ鈎三腰
餌 : グルテン5