マブナ池で鮒釣り 声に出して言いたい釣り言葉「つ抜け」
タイトルを見ると、新しい釣り場を見つけたみたいですが、早朝から草加の池です。
草加の池って言うのもそろそろ面倒くさくなってしまって、ただ、ここは鮒の他にもタナゴも釣れる池なので名前を出すのもはばかられます。(別に隠れスポットでもないみたいですが、良くないことのようなので)
そこでマブナ池とでも呼ぶことにしてみました。
さて、マブナ池に着いてみると誰かが刈り取ったんでしょう、ガマの葉が大量に浮かんでいました。
岸から数メートル先にガマが群生していて、ヘラブナ釣りをする人がその中を狙いたいからか、このガマをU字型に刈り取ってしまうんです。
どうやらこの日浮かんでいたガマは、昨日刈り取られたもののようで、鮒釣りや小物釣りの常連さんがプリプリしながら教えてくれました。
どうも、この刈り取り行為は好ましからざることのようです。
ま、浮かべたままにされたガマの葉は、たしかに邪魔ですからね。
鈎を引っ掛けては手前に手繰り寄せて、なんとかここまで釣り場がひらけたところで鮒釣り開始です。
ところで。
順風満帆に釣りを始めたように書いてますが、実はこの日、釣竿を家に置き忘れていました。
「しまった!俺はなんちゅう阿呆だ!」と額を叩いたところで、車のラゲッジに釣竿を発見しました。
以前、実家を片付けていたら物置から出てきたと言われて母親から押し付けられた、九尺の竿でした。
僕は普段、偶数尺の竿しか使っていないので、手持ちの仕掛けは全て四、六、八尺用になります。
わざわざ仕掛けを結ぶのも億劫で、結果この九尺の竿は車に置きっぱなしになっていたのでした。
僕の面倒くさがりが、良い方に転んだみたいです。
道糸0.8号、ハリス止め付きヨリモドシ、ガン玉5号の唐辛子ウキ、細地袖の3号(返しは潰してます)を使って、現地で仕掛けを結びました。
さて、本日は「エサは九ちゃんしか使わない」と言う「縛りプレイ」に興じてみました。
何でって言われても困っちゃいますが、グルテンだとタナゴがつつきに来る分、ジャミあたりが増えてしまうので少しでもジャミあたりを減らしたい。っていうのと、安価だし手軽だしのこのエサの底力を試したかったらというのがあります。
結果から言えば、大成功を収めました。
「何でも釣れる、良く釣れる」のキャッチコピーは伊達じゃありません。
ジャミあたりもあるにはありますが、固く練りこんだエサのおかげで持ちがよく、鮒が当たるまで待つことができたように思えます。
前回果たせなかった「フラシの底が見えないくらい釣る」です。
九ちゃんを少量、指先でクルクルまわしながら練りこんで針先につけます。エサの大きさは小さめのガン玉くらいです。これを針先に刺して、指先でエサを押し込んで、指にチクリと触るくらいに針先が出ていると食いが良い感じがしました。
「釣れてる?」と声をかけてくれた人にフラシを見せると
「つ抜けなら大したもんだよ」と言われました。
はい、出ました!「つ抜け」!
この言葉も、釣りを始めてあれこれ読み漁るうちに目にするようになった言葉です。
これは数を数えるときに「ひとつ、ふたつ・・・」と数えていくと、十を過ぎると語尾に「つ」が付かなくなることから10匹以上の釣果があったらそう呼ぶようです。
洒落が効いていて乙な言い回しですね、これも。
つ抜けからしばらく遊んで、20匹ほどの鮒を釣ったところでお開きです。
フラシも大活躍でした。バケツじゃ取っておけないですもんね、この量。
本日の遊び道具
延べ竿九尺(ファミリー小継って書いてありました)
道糸0.8号
ガン玉5号、唐辛子ウキ
ハリス0.4号、細地袖3号
エサ 九ちゃん